暑さ

都心は39.5℃の何か間違ったような暑さでした。
アスファルトとビルからの照り返しが横や上から、さらに不快さを膨らませます。

木陰が涼しい郊外の暑さは、これよりずっと好ましいもので、
くっきりと日射に浮かぶ物の影や、眠ったように人通りが少ない路には
澄んだような気配がします。

内田百輭が「少し宙に浮いたような、この世の者でない様に見える女性」を窓から
見たのもこんな日だったのかも知れません。